2022年7月18日(月)

▼医療関係者らでつくる県新型コロナウイルス感染症対策協議会で県が「第6波で重症者や死者の率は低下した」と説明したのに対して、委員が「率が減れば良いわけでない。絶対数が増加していることを軽視してはならない」と指摘した。委員が県に物申すこともあるらしい

▼同協議会招集を明らかにした一見勝之知事が、病床使用率の40%超え回避に病床増床を要請する考えを示していた。分母を大きくして、分子を小さくしてしまう作戦だ。協議会では、県医師会の二井栄会長は「県の意気込みに応じて全面的に協力する」と呼応した。「感染者がどんどん増えれば(行動制限が)どうなるか分からないが」と前置きしたのは県の意気込みが的外れなことの懸念を示したのではないか

▼先の委員の指摘が、そのことを連想させる。オミクロン株の変異株がどんな副作用をもたらしているかはさまざまな推測が伝えられている。その一つがたとえば肺に大きな障害を残すというものだ。業務¥ルビ(逼迫,ひっぱく)で、県が健康観察や濃厚接触者対応などの作業範囲を縮小していく中で、こぼれ落ちていく者もまた増えていくことに思いを致さなければなるまい

▼一日当たり新規感染者が1063人で過去3番目に多かった16日、前日に入院中の70代男性が死亡し、コロナ感染が判明したことを発表した。「コロナが死因ではない」(県)という。感染していなくても死んでいたと言っているようではある

▼病床数を増やし、感染者の重症率、死亡率が減少していることを強調することは重要な感染対策を見えなくさせる不安が尽きない。