扇の文化を解説 津の石水博物館、館蔵品展に合わせトークイベント 三重

【展示について来場者に解説する桐田学芸員(右端)=津市垂水の石水博物館で】

【津】三重県津市垂水の石水博物館は15日、同館で開催中の館蔵名品展「扇の美」に合わせギャラリートークを実施した。桐田貴史学芸員(27)が日本で育まれた扇の文化を来場者に紹介した。

桐田学芸員は「扇は身近に楽しめる美術品。和歌を書き付けたり人の気持ちをのせるツールとして発達した」と説明。同館には川喜田家に伝わる504点の扇があるとして「歴代当主が文化的な交流をしながら蓄積されたもので歴史性がある」と価値に触れた。

東洲斎写楽、谷文晁ら江戸時代の著名な絵師の筆による扇面画や、下絵に銀泥で浜千鳥が描かれた本居宣長自筆の長歌扇面などを紹介した。

市内から訪れた前田臣功さん(67)は「絵や和歌など感性を表わすものとしてやりとりされたと分かった。説明を聞くと背景や歴史がよく分かり違った鑑賞ができる」と感想を述べた。

同展は9月4日までで月曜(祝日の場合翌日)休館。入館料一般500円。ギャラリートークは8月7日と9月3日のいずれも午後2時から開催する。