「津市北部の城郭」解説 津で三重県埋蔵文化財センター竹田所長が講演

【津市北部の城について話す竹田氏(左奥)=津市河芸町の河芸公民館で】

【津】三重県埋蔵文化財センター=明和町=所長で城郭研究で知られる竹田憲治氏(59)の講演会がこのほど、津市河芸町の河芸公民館であった。竹田氏は「津市北部の城郭」と題して日本の城の歴史や市北部の代表的な城について解説し、市内の45人が聴講した。

竹田氏は「城は敵を防ぐために土や石で造った軍事的な構造物」と定義し、弥生時代の環濠(かんごう)集落や高地性集落、古墳時代の豪族居館、飛鳥や奈良時代の都城など変遷を解説。「南北朝時代の戦いが城郭の発展を生んだ」と推察し「織豊系と呼ばれる安土桃山時代の城郭には石垣▽瓦ぶき▽礎石―がある」と特徴を挙げた。

津市北部には戦国時代に旧美里村を拠点にした長野氏の城や、雲林院氏、細野氏、分部氏ら一族の城跡が多く残るとし「上野城は分部氏の城として造られ途中で織田信長の弟信包が入り改修した。戦国から江戸の初めの津の城の変遷を知る上で重要」などと述べた。

同講演は公民館講座「河芸名所旧跡探訪」の拡大版として「河芸『江』の会」(長谷川正廣会長)が主管し講座生と市内各所のボランティアガイドらが参加した。久居城下案内人の会の今井博さん(67)は「改めてお城がどう発展したかが分かった。今後のガイド活動に役立てたい」と感想を話した。