全球児が輝ける大会に 三重県高野連・栗谷理事長、夏の高校野球県大会開幕で

【栗谷佳宏理事長】

夏の甲子園出場を懸けた第104回全国高校野球選手権三重大会(県高野連など主催)が8日に開幕する。新型コロナウイルスの影響で2019年を最後に開催が見送られてきた開会式が3年ぶりに復活。その後1回戦1試合が行われ、10日間の熱戦が始まる。今年4月の県高野連理事長就任以降、先頭に立って準備に当たってきた栗谷佳宏教諭(59)=松阪高校=に今の思いを聞いた。

―三重大会開幕を前にした心境は

(新型コロナウイルス感染症の影響で)開会式を行うのは3年ぶり、外で行うとなると4年ぶり。コロナ対策に加えて、式の間、選手らを座らせたり、給水タイムを設けて熱中症対策も取るつもりだ。まずは安全に開かれることが一番だが、今の高校3年生は1回も開会式を経験していない。ぜひ外での入場行進を経験してほしいと思う。

―今年から開会式の入場行進についてベンチメンバー(20人)に加えて、3年生に限り、部員、マネジャー全員の参加を認めることとなった。その意図は

いろんな人が参加できる開会式にしたかった。自分も高校生の時入場行進にすごく感動したのでその気持ちを味わってほしいと思った。(高校野球関係者以外の人も)3年間一緒に頑張ってきた仲間が一緒に歩く姿を見て、高校野球って良いなと感じてもらえたら。

―安全上の理由で禁じられてきた、公式戦での女子選手・女子マネジャーによるボール渡し、ノッカーも今大会から解禁する

日ごろからやっている女子選手・女子マネに限り、試合前の練習参加を認める。自分が野球部の監督をしている時から、練習試合では女子マネがノックの補助をしてくれるのに公式戦ではできないことに矛盾を感じていた。公式戦に出られない11人(2022年度実績)の(県高野連所属の)女子選手に日の当たる機会をという思いもある。

―県高野連の理事長としての抱負は

良いことは引き継ぎ、変えるべきことは変えていきたい。大前提は主役は高校生ということ。特に日が当たらない子どもたちを輝かせたい。県内でも野球人口の減少が問題になっている。高校野球をやって良かったなと思ってもらい、その姿を見た小・中学生が、高校野球をやりたいと思えるような仕組みをつくりたい。

略歴: くりたに・よしひろ 1962年生まれ。松阪高校から大阪体育大を経て三重県立高校の保健体育教員に。初任地の員弁高を皮切りに津東高、松阪高で野球部監督、部長を務める。松阪高の野球部部長時代の2012年夏の甲子園へ。15年夏には長男が津商高の選手として甲子園の土を踏み、親子で甲子園出場を果たした。