三重県、手続き経ず公文書廃棄 667件、職員が失念

三重県は30日、公文書管理条例で定める手続きを経ずに667件の公文書を廃棄していたと発表した。職員が手続きを失念したことが原因。「廃棄による実害はない」として、職員の処分はしない方針。

県によると、手続きを経ずに廃棄したのは、職員の出張に関する復命書や議会関係資料のほか、予算要求や出納、会計、退職手当などの関係文書。既に廃棄したため、文書の詳細な内容は把握していない。

これらの文書は同条例に基づき、有識者でつくる公文書等管理審査会に歴史的公文書として永久保存する必要性について意見を求める必要があったが、令和2年12月の審査会に報告せず廃棄していた。

各部局が昨年2月に実施した内部業務の確認作業をきっかけに発覚。条例は令和2年4月に施行され、今回が初の手続きだった。誤って公文書を廃棄した担当者らは「手続きを失念していた」と話したという。

法務・文書課は「審査を経ない廃棄は条例違反で申し訳ない」と陳謝。公文書管理規程で定める保存期間を満了していたことや、廃棄した公文書の名称を踏まえて「廃棄の影響はなかった」としている。

また、県は13件の公文書を規程より半年から5年ほど早く廃棄していたと発表。うち7件は北勢流域下水道事務所の工事関係書類で当時も公表した。残る6件は津地域農業改良普及センターの決裁に関する文書だった。