シベリア抑留体験語る 99歳大釋さんら、3年余の過酷な収容所生活 三重・菰野町

【講演を終え花束を手にする大釋さん(左)と中村さん=菰野町福村の町民センターで】

【三重郡】三重県菰野町と同町よもやま歴史サークルは25日、全国強制抑留者協会県支部の協力を受けて、同町福村の町民センターで第1回よもやま歴史教室「人権平和の集い~シベリア抑留体験を語る」を開いた。県内最高齢の大釋敏夫さん(99)と中村亥之助さん(99)の2人が生き証人として、強制収容所生活を語った。約150人が熱心に聞き入った。

伊勢市の大釋さんは、満州から北朝鮮、シベリア極東のコムソモリスクなどの収容所で強制労働の3年余を送った。飢えと寒さ、重労働の極限状態を生き抜き、生還後、またシベリアに行く悪夢を何年も見たと話した。

四日市市の中村さんは、終戦の数日後に満州からシベリアに連行されシマコウカなど四カ所の収容所でレンガ製造や製材、鉱山労働などに従事した。極寒の中、仕事がノルマに達しないと、2日間も食事抜きで働かされることもあったなど、3年余の過酷な体験を語った。

2人は、「人と人が殺し合う、愚かな戦争は絶対にしてはならない」と訴え、「今起こっている戦争が一日も早く終わるように願っている」と声をそろえた。講演後、2人に花束の贈呈があった。

体験談に先立ってNHK制作のビデオ「シベリア抑留 引き裂かれた歳月」の鑑賞と、サックス奏者一尾郁美さんによるミニコンサートもあり、「異国の丘」「岸壁の母」などが演奏された。