
【津】三重県の前葉泰幸津市長は20日の定例記者会見で、原油価格、物価高騰に対する支援金を事業者に支給すると発表した。原油、物価高騰の支援で事業者に支援金を交付するのは県内では初めて。
原油価格や光熱費の高騰で影響を受けている市内の小規模事業者や障害者施設や介護施設、高速船事業者などを対象に支援する。来月中旬ごろの支給を検討している。
小規模事業者は業種問わず、本年1月―同6月までのいずれかの月の光熱費が20万円以上の場合は10万円、10万円以上で20万円未満の事業者には5万円を支給する。
障害者施設や介護施設などには、定員に応じて入所、入居施設には最大10万円、通所施設には最大5万円を支給する。
原油価格の高騰で厳しい経営状況が続く高速船事業者には、今年1年分の原油価格高騰分相当額の半分にあたる1380万円を補助する。
前葉市長は「小規模事業者に支援金を迅速に届けて、事業を継続してもらいたい。それほど大きい金額ではないが、まずはこの支援金で乗り切ってもらいたい」と話した。