パッションフルーツを伊勢志摩ブランドに 南伊勢町「土実樹」が栽培、加工品販売 三重

【自社農園で栽培したパッションフルーツから作ったフルーツゼリーとジャムを紹介する溝口力さん=南伊勢町五ケ所浦の土実樹直売所で】

【度会郡】三重県南伊勢町五ケ所浦の農事組合法人「土実樹(つみき)」は、自社農園で栽培したパッションフルーツを使って開発した、フランスの伝統菓子「パート・ド・フリュイ」(フルーツゼリー)の販売を始めている。

溝口安幸代表理事と息子の力さん(38)らは約7ヘクタールの農園で、温州ミカンやデコタン(不知火)、セミノールなど約15種類のかんきつ類を栽培。平成28年から同町で唯一、亜熱帯果樹のパッションフルーツの栽培を始め、「伊勢志摩パッション」としてブランド化に取り組んでいる。

【パッションフルーツを栽培する土実樹のハウス。現在は受粉作業が行われている=南伊勢町切原で】

現在は生産量を増やすとともに伊勢志摩地域への普及を目指していて、露地栽培からハウスに切り替え、果実を使った加工品の開発にも力を入れている。

今回は、商品開発コンサルティングなどを手がける「ブランドビルド」(明和町)が協力し、製造を委託した鳥羽市のカフェ「Ciao」が試作を重ね、パッションフルーツの爽やかな酸味や甘さを生かしたフルーツゼリーを作った。

パッションフルーツとセミノール果汁を合わせた「シトラス&パッション」は、鮮やかなオレンジ色で酸味を際立たせた味に仕上げ、パッションフルーツだけで作った「オールパッション」は、深いワインレッドの色味と甘さ強めの味が特徴。赤色系天然色素を使用したオールパッションは、国立大学法人「鹿児島大学」と特許使用許諾契約を締結し、開発したという。

価格は各3個ずつ計6個入りで1350円。販売場所は土実樹直売所と多気町のVISON。シリーズ製品として、ジャム2種類「シトラス&パッション」(756円)と「オールパッション」(1296円)も開発した。

力さんは「パッションフルーツの味わいや香りを知ってもらいたい。今後は産地と言われるように複数の農家で栽培できれば」と話した。

問い合わせは土実樹=電話0599(66)1201=へ。