海の博物館が「JIA25年賞」 建築の価値広めた建物 三重

【中村市長に受賞を報告する石原理事長=鳥羽市役所で】

【鳥羽】三重県鳥羽市浦村町の市立海の博物館が日本建築家協会主催の「第21回JIA25年賞」を受賞し、同館指定管理者で建築主の東海水産科学協会の石原真伊理事長(51)が15日、市役所を訪れて中村欣一郎市長に受賞を報告した。

同賞は、「人々の記憶に寄与する建築であること」「建築の価値を社会に広めてきたこと」「地域社会や周辺環境に貢献していること」などの基準を満たす築25年以上の建築物を登録し、中でも際立った施設を表彰。今回は全国24施設がJIA建築選として登録され、うち同館を含む5施設が受賞した。

【JIA25年賞を受賞した鳥羽市立海の博物館】

同館は建築家の内藤廣氏が設計を担当し、平成4年に完成。約6万点の資料を収蔵する3棟の収蔵棟は、資料の長期保存と耐久性を重視して当時としては珍しい現場組み立て式のプレキャストコンクリート工法を採用し、収蔵資料に合わせて外壁素材を変えている。

また展示棟は、木造集成材の大架橋を採用し、大型展示物の搬出入も可能な開放的な造りとなっている。

受賞を報告した石原理事長は「働いていて居心地がいい空間で、活動についても評価されたことがうれしい。ローコストという課題の中で、地域に沿った形で建築が実現したところが評価されたのでは」と話した。

中村市長は「自信を持って人を招き入れることができる施設。今後も設立当時の志を引き継いでいきたい」と話していた。