
【鈴鹿】昨年1月に91歳で亡くなった三重県鈴鹿市北江島町の画家、宮崎淳さんの遺作展が15日、同市飯野寺家町のスズカ画廊で始まり、生前に描いた油彩画80点を展示した。19日まで。
宮崎さんは元美術教諭で、日展入選実績などを持つ。退職後は鈴鹿市内の公民館などで絵画教室の講師を務めたほか、四日市市や鈴鹿市の市展審査員、鈴鹿市芸術文化協会副会長を歴任。令和3年瑞宝双光章受賞。
遺作展は絵画教室の有志15人が企画。作品は家族から借りた。
40代から晩年にかけて描いた80―100号の大作を中心に展示。食器や花瓶の花、人形など室内静物を独自の色彩感覚で大胆に表現した力作の数々が並ぶ。
一番弟子だったという四日市水沢町の画家、小垣内学さん(67)は「先生は厳しいがおおらかな人柄で、生徒たちにも慕われていた。作品の迫力ある色使いや豪快さを見てもらえれば」と話していた。