
【伊勢】三重県伊勢市二見町江の太江寺で15日、キュウリに病を封じ、健康を祈願する「きゅうり封じ」が開かれた。
本堂で永田密山住職が御摩木をたいて読経し、キュウリに、本尊の千手観音の御朱印と参加者の名前を書いた紙を詰め込み、無病息災や家内安全を祈願した。キュウリは参加者が持ち帰り、体の悪い部分をさすって土に埋め、腐らせることで病気を封じるとされている。
参加した度会町南中村の仲山としさん(77)は「10年以上、毎年来ています。おかげでこの1年も無事に過ごせました」と話していた。
きゅうり封じは、弘法大師が伝えたとされる真言密教の法。同寺では、弘法大師の生誕日に合わせ、毎年開いている。永田住職は「コロナ禍で参加される方が少なくなった。来年は多くの方に来てもらいたい」と話した。