松尾第2期工業団地に3社進出 鳥羽市と立地協定締結 三重

【協定書を手にする中村市長(左から2人目)と佐藤社長(同3人目)=鳥羽市役所で】

【鳥羽】三重県鳥羽市は9日、業務用寝具などのリネンサプライ事業を展開するコンフォートアライアンス(東京都千代田区)など3社と松尾第2期工業団地(鳥羽市松尾町)への企業立地に関する基本協定を締結した。同団地への企業進出は造成以来初となる。

同団地を巡っては、地元企業など23社からの要望を受け、移転候補地として平成10年に約5億2千万円かけて造成。しかし不景気などのあおりで各社が協議から脱退したため一般公募に切り替え、固定資産税3年分の奨励金や最長10年の賃料無料など優遇措置を設けて誘致を続けていた。

事業計画では、同団地3号地約5233平方メートルを事業用地に、旅館やホテルなどの宿泊施設向けリネンサプライや、リネン資材への刺しゅう工場を新設する。総投資額約7億7千万円、延べ床面積約1900平方メートルで、6月着工、12月操業開始を予定。地元雇用としてパート従業員を含め約45人の新規雇用を見込んでいる。

市役所で開かれた協定式には、中村欣一郎市長とコンフォート社会長で親会社「三洋」の佐藤雄三社長らが出席した。

佐藤社長は「事業者と近い場所に規模のあった工場を造ることでSDGs(持続可能な開発目標)にもつながる。地域に密着して一生懸命やらせていただく」と話した。

同社の工場設置は全国8カ所目といい県内は初。伊勢志摩地域の宿泊事業者を顧客に伊勢神宮式年遷宮など繁忙期への対応も想定するとしている。

【造成から24年ぶりに企業立地が決まった松尾第二期工業団地(鳥羽市提供)】

中村市長は「24年間進出がなかったこともあり市としては悲願の進出。工宿近接として楽しみにしている」と述べた。