「通任期制」で意見分かれる 三重県議会議会改革推進会議の役員会

【通任期制への意見を報告し合う議会改革推進会議の役員ら=県議会議事堂で】

三重県議会議会改革推進会議の役員会は8日、議員任期中の閉会期間をなくす「通任期制」の導入を巡って議論した。「閉会期間はなくすべき」との声が上がりつつ「メリットを感じない」との意見もあり、会派間で意見が分かれた。三谷哲央会長は、他県の先進例を調査するなどして議論を深める考えを示した。

県議会事務局などによると、通任期制は大正大の江藤俊昭教授が提唱。県議選の期間中を除いて議会を開会しておくことで、執行部による閉会期間中の専決処分がなくなるなどのメリットがあるとされる。

ただ、年に1回は定例会を招集すると定める地方自治法に反する懸念があり、これまでに導入した地方議会はない。平成25年から「通年議会」を導入している三重県議会も年末年始に閉会期間がある。

役員会は現在の顔ぶれで発足した昨年5月の段階では通任期制について議論する予定はなかったが、一部の役員から提案を受けて議題に追加。8日の役員会で会派の意見を報告し合うことにしていた。

この日の役員会では新政みえ(20人)、草莽(6人)、共産党(1人)が通任期制の導入に賛成の意向を表明。「二元代表制で執行部と対峙(たいじ)しているからこそ閉会期間はなくすべき」などと訴えた。

一方、自民党(19人)公明党(2人)草の根運動いが(1人)は「現状で良い」との見解。「通任期制に決定的なメリットやデメリットを感じない」「特にこだわりはない」との声が上がった。

三谷会長は通任期制に近い「通年制」を導入している栃木県議会を調査するよう議会事務局に指示。「法との関係は慎重に考えるべきだが、こだわりすぎてはならない」とし、役員らに積極的な議論を促した。