江戸・明治期のコレラ伝える 伊勢の四郷コミュニティセンターで企画展

【コレラ流行時の地域の様子を伝えるパネルなどが並ぶ会場=伊勢市楠部町の四郷地区コミュニティセンターで】

【伊勢】江戸時代末期から明治期にまん延したコレラについて当時の伊勢周辺の様子を伝える企画展が、三重県伊勢市楠部町の四郷地区コミュニティセンター地域交流室で開かれている。8月末まで。

地区住民でつくる運営委員会が、今のコロナ禍に通じるテーマとして企画。伊勢市史や当時の新聞記事、関連資料などを基に制作したパネルなどを展示し、コレラ流行時の状況を伝えている。

コレラは、激しい下痢や嘔吐を伴い、多くは3日以内に死亡したことから「三日コロリ」などと呼ばれ恐れられた。明治期の大流行時、県で死者が1000人以上になった年もあったという。県境や港に設けられた検疫所で旅行者の検査を実施、市中心部で感染が広がると、竹の柵を設置して交通を遮断した。学校が休校となり、祭りなども禁止されたという。

企画した運営委員会の上野尚委員長(75)は「当時も現在と似た状況だったとうかがえる。感染症を乗り越えてきた歴史を知ってもらえたら」と話していた。