世界最大規模の学生科学コン3等 伊勢高の河原さん 寄生蜂の特性を研究

【科学コンテストで発表した英語資料を手に受賞を喜ぶ河原さん=伊勢市の皇學館大学で】

【伊勢】世界の高校生らが研究成果を競う科学コンテスト「国際学生科学技術フェア(ISEF)」で、伊勢市の県立伊勢高校3年河原永昌(ひさあき)さん(17)が、動物科学部門優秀賞3等を受賞した。「他国の同年代の学生に刺激を受けた。やってみたい研究がいろいろある。生涯かけて取り組みたいと思えるものを見つけたい」と話す。

ISEFは、世界最大規模の学生科学コンテストと呼ばれ、毎年米国で開催される。今回は5月に米国アトランタで開かれ、60以上の国と地域から1750人が対面やオンラインで参加。日本からは、河原さんら、国内の科学コンクールで上位成績を収めた14組21人がオンラインで臨んだ。

河原さんの研究テーマは、ガの幼虫に卵を産み付ける寄生蜂の特性。農作物の害虫を、農薬に頼らず防除する研究につながるという。コンテストで、英語でのプレゼンや質疑応答に対応できるよう、研究論文を英訳し、必要な資料を作るなど事前に準備。当日は、午前6時から現地の審査員らとビデオ会議システムでつなぎ、休憩を挟みながら4時間半に渡って研究内容や有用性をアピールし、受賞を果たした。今回の日本人出場者の中では最高位。「努力が報われた。評価されうれしい」と笑顔を見せる。

幼い頃から図鑑を見ることが大好きだった河原さん。理科が好きで「興味を持ったことにとことんのめり込むタイプ」。中学3年時、県内で開かれた小中学生向けの科学者養成塾で、皇學館大(伊勢市)の生物学の教授と出会って寄生蜂に興味を抱き、指導を受けながら研究を進めてきた。

コンテスト後、米国の大学などから誘いもあったが、国内の大学への進学を目指すという。「科学研究に対する日本と世界の価値観の違いを痛感。他国の学生の研究への熱意や信念に驚いた。将来、社会に役立つ研究者を目指したい」と語った。