防波堤に長尾さん巨大壁画 南伊勢町、高さ5メートル幅50メートル 三重

【南伊勢町の伝統行事や自然をモチーフに制作された巨大壁画=同町神前浦で(同町提供)】

【度会郡】三重県南伊勢町神前浦の防波堤でこのほど、高さ5メートル、横50メートルの巨大壁画「調和と教え」が完成した。世界で活躍する愛知県出身のアーティスト、長尾洋さんがデザインのモチーフとなった同町の伝統行事や自然を色彩豊かに表現。町まちづくり推進課の小山泰史係長は「壁画を活用し、観光商工課と連携してパンフレットへの掲載やイベントを計画していきたい」と話している。

地域活性化を目的に、SNS(交流サイト)などで発信できるフォトスポットをつくり、町のPRや観光振興に役立てようと、令和元年から制作を開始。長尾さんが同町の豊かな自然をイメージし、高さ5メートル、横10メートルの壁画を描き上げた。

【巨大壁画を制作した長尾さん=南伊勢町神前浦で(同町提供)】

新型コロナウイルスの影響もあり、残りの壁画は同3年11月から今年3月までの間、長尾さんが40日ほど町に滞在して制作。壁面に透明や白の塗料を塗って下地を作り、アクリル塗料のスプレーなどを使って南島地区の祭の様子や太鼓、ちょうちん、御船、弓引きなどを描いて完成させた。

長尾さんは、コロナ禍で中止になった町の伝統行事を復活させようという希望を込めたそうで、「完成がゴールではなくスタートとしていろんな人に壁画を見てもらい、南伊勢町を知ってもらいたい」と話した。

町によると、本年度は南勢地区をモチーフにした壁画を制作する予定。