三重県が長期と中期の計画公表、数値目標は設けず、議会に最終案報告

【長期計画と中期計画の最終案を報告する一見知事=県議会議事堂で】

三重県は3日の県議会全員協議会で、長期計画「強じんな美し国ビジョンみえ(仮称)」と中期計画「みえ元気プラン(仮称)」の最終案を示した。施策ごとにKPI(重要業績評価指標)を設けたが、数値目標としては扱わない方針。9月定例月会議に議案として提出する。

県によると、長期計画の最終案は、パブリックコメント(意見公募)や有識者らの意見などを概要案に反映させる形で策定。概要案で掲げていた15の政策に「デジタル社会の推進」を加えた。

中期計画の最終案は、56の施策ごとに令和8年度末に向けた「目指す姿」を記述し、施策に沿ったKPIを設定。前知事時代の「みえ県民力ビジョン」は施策ごとに「数値目標」を設けていた。

KPIを数値目標として扱わない理由について、戦略企画部は「目標はあくまでも目指す姿を達成すること。KPIは施策の進行度を図るための指標で、これ自体が目標ではない」と説明している。

また、県議会は長期計画に副題を付け、国の国土強靱化基本計画にある「しなやか」の文言を盛り込むよう申し入れていたが、県は「強じんという言葉の意味に含まれている」などとして反映させなかった。

一見勝之知事は「最も心を砕いたのは(中期計画の)7つの挑戦に漏れているところはないかということ。これで当面は大丈夫だと思う」と説明。「県民や議会と議論し、県民の幸せと県の発展につなげたい」と述べた。

両計画は「みえ県民力ビジョン」に代わるものとして、昨年9月に就任した一見知事が策定を表明。当初は4月に最終案を完成させる予定だったが、「よりよい物にしたい」との理由で先送りにしていた。