
【鈴鹿】三重県鈴鹿市白子一丁目の鈴鹿市漁協(矢田和夫組合長)による管内水域でのアサリ漁が好調だ。5月8日に解禁し、これまでの漁獲量は計約80―90トン。7月末の終漁までに、200トン以上の水揚げを見込む。伊勢湾でアサリが豊漁となっているのは、県内で同漁協のみという。
豊漁の原因について、矢田組合長(67)は「海底耕運と移植放流、産卵期の禁漁による生産調整で安定した漁獲量につながっているのではないか」と推測する。
1日は、組合員ら84人が午前5時に出漁。千代崎海岸の沖合300―500メートル付近、水深約5メートルの浅瀬で、約2時間にわたって1人当たり60キロ、計約5トンを水揚げした。
白子漁港には、買い付けに来た12業者が集まり、1キロあたり570―670円で取り引きされた。
同所の直売所「魚魚鈴」でも販売する。