子どもら、海の環境学ぶ 翔大さんがイベント マダイ稚魚放流やクリーン活動 三重・南伊勢町

【マダイの稚魚のヒレカットを体験する参加者ら=南伊勢町木谷で】

【度会郡】三重県南伊勢町出身のシンガーソングライターで、同町観光大使の翔大さん(27)が運営する同町木谷のキャンプ場で28日、マダイの稚魚の放流やクリーン活動が行われた。町内外から参加した親子連れら約100人が体験を通して海の環境について学んだ。

翔大さんは東京を拠点に音楽活動などを展開する傍ら、「人と自然が共生する豊かな未来」を目指し、地域の子どもらと環境問題に取り組みながら町の魅力を発信するプロジェクトを企画。

今回はSDGs(持続可能な開発目標)の一環として、水産資源が豊かな同町で漁業就業者が減っている現状や、世界で問題となっている海洋プラスチックごみなどを知ってもらおうと、初めてイベントを開いた。

上村久仁町長や関係者らも会場を訪れてイベントを応援し、翔大さんによるプロジェクト説明後、3班に分かれて体験を実施。町特産のマダイの稚魚2千匹が用意され、釣り上げた時の目印として参加者が腹びれをカットしてから、海に放流した。

キャンプ場周辺では、津市のダイビングスクール「サンマーレ」のダイバーらが海中清掃を行い、参加者は道路沿いを歩いてごみを拾い集めた。町内外の事業者らも会場でミカンジュースや干物、伊勢うどんなどを無料で振る舞い、特産品の魅力をPRした。

同町伊勢路の山本知弥君(9つ)は「ヒレカットは難しかったけど楽しかった」、父親の光洋さん(41)は「体験を通して海の現状を知ったのでこれからどうしていくか考えてほしい」と話した。翔大さんは「今後も定期的に環境問題に取り組むイベントをやっていきたい」と意欲を見せていた。