清水清三郎商店社屋を津波避難施設に 鈴鹿市と協定締結

【協定を締結した末松市長(左)と清水社長=鈴鹿市若松東の清水清三郎商店で】

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市と同市若松東の日本酒醸造業、清水清三郎商店(清水慎一郎社長)は26日、「津波発生時における緊急避難施設としての使用に関する協定」を締結した。市は津波発生時の緊急避難施設に同社事務棟を指定した。

同社は明治2年に創業。新社屋建設にあたり、地域からの要望を受け、屋上を津波避難ビルとして活用することを決めた。

2月に完成した施設は鉄筋コンクリート造り。避難場所となる屋上は高さ約8・5メートル。面積約165平方メートルで、トイレや備蓄庫もある。海岸からの距離は約150メートル、施設の津波浸水深は最大約1・5メートル。

大津波警報などが出た場合、住民が屋外階段で屋上部分に避難できる。階段は震度五弱以上を感知してかぎが開く。収容人数は165人。

清水社長は「備えは万全にしたが使われることがないことを願う」とあいさつ。

末松則子市長は「沿岸に面する若松地区の皆様方にとって安心安全な暮らしに大きく寄与するものであり大変心強い」と感謝した。

北若松町祢宜垣内自治会の太田勝也自治会長(64)は「これまで周辺には津波避難施設がなく、住民の要望で尽力してもらった。使わない方がいいが安心できる」と喜んだ。

市と協定を締結した同様の施設は今回で30カ所目になる。