カワウソのベッドに三重県産ヒノキ 使用後はグッズに再利用 伊勢シーパラダイス

【伊勢檜を使って作ったツメナシカワウソ「ひらり」のベッドを飼育舎に設置する田村館長(左)=伊勢市二見町江の伊勢シーパラダイスで】

【伊勢】三重県伊勢市二見町江の水族館「伊勢シーパラダイス」は、県産木材を定期的に使うことで緑の循環を推進する取り組みを始めた。木材販売や木製品開発などを手がける「もくいち・マルゴ」(松阪市飯高町)と連携。23日には、田村龍太館長が県産のブランド木材「伊勢檜(ひのき)」で作ったツメナシカワウソ「ひらり」のベッドを飼育舎で組み立て、設置した。

ひらりのベッドはこれまで、水場での使用で傷んだりカワウソの習性でかじったりするため、半年に一度、田村館長がホームセンターで購入した外国産の木材を使って作り替えていた。

今回は、県産木材の利用を促進するために県が取り組む「三重県『木づかい宣言』事業者登録制度」に同館が登録されることを受け、SDGs(持続可能な開発目標)の一環として、伊勢檜を使って畳一畳ほどの大きさのベッドを制作し、一定期間使用したベッドの木材を同館のオリジナルグッズに再利用する予定。ほかにも、館内や事務所などで積極的に県産木材を活用していくという。

25日の「世界カワウソの日」を記念し、もくいち・マルゴの木工職人が県産木材で作った、カワウソのストラップやカードスタンドを同館に隣接する商業施設内のめおと岩ショップで販売。ツメナシカワウソの手を木工細工でリアルに再現した孫の手は、6月1日から同館オンラインショップで販売する(数量限定)。グッズの収益はベッドの制作費などに充てる。

田村館長は「地産地消で県産の木を消費することで、三重県の山や海がきれいになり人も住みやすくなるような良循環につながれば」と話した。