伊勢春慶の塗師、玉木さん作品展

【伊勢春慶の作品展を開いた玉木さん=伊勢市楠部町の四郷地区コミュニティセンターで】

【伊勢】三重県伊勢地域の伝統漆器「伊勢春慶」などを手がける伊勢市の塗師、玉木さおりさん(49)の作品展が、同市楠部町の四郷地区コミュニティセンターで開かれている。31日まで。

伊勢春慶は、深い赤みと透けて見える木目の美しさが特徴。室町時代に始まったとされ、江戸末期から昭和初期頃まで、日常使いの漆器として盛んに生産された。戦後、プラスチック製品の普及などにより一時は途絶えかけたが、20年ほど前復興された。

玉木さんは、伊勢春慶塗りの美しさに惹かれ、平成21年から市内でも数少ない塗師に師事。技術を身につけ、同30年に工房を構えた。伊勢春慶を始めとする漆器の制作、古くなった漆器の塗り直しや文化財の修復なども手がける。

会場には、伊勢春慶の弁当箱やコースター、銀箔(ぎんぱく)を施したかざり箱など光沢が美しい約15点を展示。修復を手がけた祭典用のてんぐ面なども紹介している。

玉木さんは「伊勢春慶を知らない人にも魅力を伝えたい。赤みを帯びた美しさを感じてほしい」と話していた。