飯高風力反対3万6675署名提出 住民団体が松阪市と県に

【署名を永作副市長(右)に提出する成岡委員長(左)=松阪市役所で】

【松阪】三重県松阪市飯高町に計画する国内最大級の陸上風力発電施設「(仮称)三重松阪蓮(はちす)ウィンドファーム発電所」に反対する住民団体は20日、反対署名3万6675筆を竹上真人市長と一見勝之知事に提出した。目標の3万筆を超えた。

事業は「リニューアブル・ジャパン」(東京都港区)を母体とする合同会社が主体。高さ183メートルの風力発電機を最大60基建設し、出力25万キロワットを見込む。日本最大のウィンドファームつがる(青森県つがる市)の38基、12万キロワットの2倍となる。事業想定区域は室生赤目青山国定公園と香肌峡、奥伊勢宮川峡両県立自然公園に指定されている。

署名集めは、計画に反対する地元の波瀬、森、川俣の3住民自治協議会が設置した「まつさか香肌峡環境対策委員会」(成岡篤史委員長)が昨年12月から、飯高町を重点に取り組んだ。

3住民協は昨年11月、自然環境と景観の破壊、健康不安を理由に市と県へ計画反対の要望書を提出。今年2月には同委員会が事業者へ質問状を送ったが、事業者は回答を拒否した。

松阪市役所で3住民協の会長と成岡委員長らが署名簿を永作友寛副市長に渡した。

成岡委員長は飯高町内の人口に占める署名割合は7割に上ると述べ、「風力発電事業を中止するよう指導を求める」と訴えた。

永作副市長は「大変だったと思う。たくさんの声をいただいた」と話した。