一見勝之三重県知事は20日、国に対する本年度の提言活動を実施した。地方の自立的な行財政運営に対する支援や防災の強化に向けた予算の確保などを関係省庁に要望した。
県によると、一見知事は同日午後、総務省を訪れて金子恭之総務相と面談。地方一般財源総額の充実や地方交付税の適切な確保、臨時財政対策債の発行縮減などを求めた。
金子氏は地方の一般財源について「なるべく臨時財政対策債に頼らないよう、しっかり確保したい。その財源で、デジタルやグリーンにもしっかり取り組んでほしい」と述べた。
一見知事は岡本三成財務副大臣とも面談し、防災減災や国土強靱(きょうじん)化に十分な予算を継続的に確保するよう要請。岡本氏は「必要な予算を確保できるよう取り組みたい」と返答した。
また、一見知事は自民党の高市早苗政調会長と公明党の石井啓一幹事長とも面談し、G7(主要国首脳会議)関係閣僚会合の県内誘致を目指していると紹介。両党の県選出国会議員も同席した。