鳥羽の菅島灯台を重要文化財に 国の文化審が答申

【文化審議会が重要文化財への指定を答申した菅島灯台(県提供)】

三重県は20日、国の文化審議会が菅島灯台(鳥羽市菅島町)を重要文化財(建造物)に指定するよう、末松信介文部科学相に答申したと発表した。指定されれば県内の灯台としては初の重要文化財となる。

県教委によると、菅島灯台は現存するレンガ造り灯台としては日本最古。江戸時代の篝火堂に代わるものとして英国人技師のリチャード・ヘンリー・ブラントンが設計し、明治政府が明治6年に建設した。

就工式には西郷隆盛も出席したとされる。現在も外観をほぼ変えることなく、周辺を航行する船舶の目印となっている。菅島を代表する名所の一つで、菅島小の校舎がデザインの一部に取り入れている。

平成21年に国の近代化産業遺産、翌22年には国の登録有形文化財に指定された。県教委は「鳥羽は近世から海路の要所かつ難所として知られた。海上交通の歴史を知る上で貴重な文化財」としている。

文化審議会は菅島灯台のほか、全国で7件の建造物を重要文化財に指定するよう末松文科相に答申した。これにより、重要文化財の建造物は全国で2319件、県内では24件となる見通し。

中村欣一郎鳥羽市長の話

長きにわたり海上の安全を見守ってきた灯台の歴史的価値が認められ、大変うれしく思う。所有者である鳥羽海上保安部さまと地元の菅島の皆さん、関係機関にもご協力いただきながら、この貴重な灯台を後世に保存、継承されるよう努め、対外的に情報発信し、市の活性化に取り組みたい。