三重県議会は19日の本会議で正副議長選を実施し、議長に前野和美議員(73)=自民党、5期、津市選出=、副議長に藤田宜三議員(71)=新政みえ、4期、鈴鹿市=を選んだ。任期は議員任期が満了する来年4月まで。
49人の出席議員による投票結果は、前野氏が46票、稲森稔尚議員(草の根運動いが、2期、伊賀市)が1票、無効が2票。副議長選では藤田氏が44票、稲森氏が1票、無効が4票だった。
前野議長は就任の記者会見で「重責に身の引き締まる思い。県民の期待と信頼に応えられるよう円滑かつ効率的な運営に取り組む。県民に分かりやすく、開かれた議会を目指す」と抱負を述べた。
18日の所信表明会で掲げた本会議のオンライン開催に向けた検討については「まずは議員のワイファイ環境について調べたい」ととした上で、全国議長会を通じて国に法整備を依頼する考えを示した。
藤田副議長も「議長を支え、議会のスムーズな運営に努める」とし、広聴広報会議の座長を務める立場から「延期となっていた高校生県議会を開くなど、広報広聴を少しでも前に進めたい」と述べた。
また、正副議長選で投じられた無効票について、前野議長は「信頼を得られなかったのだと思う。この1年、しっかり頑張りたい」とし、藤田副議長は「それぞれの考え方があるのだと思う」と語った。