三重県議会は18日正午、正副議長選の候補者届け出を締め切り、議長選には前野和美議員(73)(自民党、5期、津市選出)、副議長選には藤田宜三議員(71)(新政みえ、4期、鈴鹿市)が立候補を届け出た。
両氏は県議会議事堂で開かれた所信表明会に臨み、就任に向けての抱負を語った。議員から両氏への質問はなかった。正副議長選は19日に投開票され、新たな正副議長は同日中に記者会見に臨む予定。
前野氏は所信表明会で、緊急時に備えて本会議のオンライン開催に向けた検討を進めると説明。「議場にいること」を出席の要件としている地方自治法の改正を総務省に要望する考えを示した。
また、今期の議会活動にに対する意見を外部識者から募った上で、今後の議会活動に反映させると説明。「正副議長が実施していた少数会派との懇談も引き続き大事にしていきたい」と語った。
藤田氏は「新型コロナで痛んだ経済や県立大設置の検討など、多くの課題を慎重に議論し、共通の方向性を見いだしたい。議会が一枚岩となれるよう議長を補佐し、円滑な議会運営に尽力する」と語った。
また、副議長が広聴広報会議の座長を務めることを踏まえて「県議会を知ってもらい、意見を聞く努力が必要」と述べ、8月に予定する高校生県議会の開催や広聴広報機能の向上に努める考えを示した。