ホンダ鈴鹿2年ぶり本戦目指す 20日から都市対抗野球2次予選 三重

【都市対抗野球予選前の練習試合に臨むホンダ鈴鹿の(右端から)久芳修平監督、岡野勝俊ヘッドコーチ=14日、鈴鹿市内で】

社会人野球の都市対抗野球東海地区予選は、20日から岡崎レッドダイヤモンドスタジアム(岡崎市民球場)で2次予選が始まる。2次予選から登場のホンダ鈴鹿は今年1月、硬式野球部OBの久芳修平氏(56)が監督に就任。都市対抗野球で初優勝した1994年当時の主将で、現役引退後、26年間社業に専念し、管理職も務める中で培ったマネジメント力も発揮して、古巣を2年ぶり26度目の本戦出場に導く。

市立姫路高、日体大を経て1988年に本田技研鈴鹿硬式野球部(現ホンダ鈴鹿)に入部した。守備位置は外野手で、94年の都市対抗野球優勝当時は主将も務めた。野球部には8年間在籍した後、社業に専念。生産や営業部門で管理職も務め、鈴鹿製作所時代は溶接課長として主力車種「N―BOX」の生産ライン立ち上げに関わり、直近まで法人営業部の地域営業課長を務めていた。

【久芳修平監督】

定年まで数年で舞い込んだ監督オファーは「晴天の霹靂(へきれき)」だったが「この年で声をかけていただいたことを意気に感じた」。「野球で縁をもらったホンダに野球で恩返し」と腹を決めると、法人営業部時代同僚として働いたこともあるホンダ(埼玉)の岡野勝俊前監督(45)をヘッドコーチに迎え入れるなどして環境整備に力を入れた。

昨年、日本選手権と都市対抗の両大会で本戦出場を逃したホンダ鈴鹿だが「昨年秋のJABA伊勢・松阪大会は補強選手抜きで準優勝した。選手1人1人の力はある」と感じていた。チームの連帯感を上げ、結果に結びつけようと、年明けから約1カ月、チーム全体で長時間の練習に取り組む強化期間を設定。野手は1日1000スイング、投手は1日100球のノルマをこなすなかで「チーム内の一体感は確実に高まっている」と話す。

今年の東海地区2次予選の初戦は大会第3日の三菱自動車岡崎戦。現役最後の年の95年以来の戦いの場を前に「緊張感が戻ってきた」と武者震いもするが「重圧はあっても選手を信じて試合に臨むだけ」。「チャンスを確実にものにして全員野球で勝利をつかむ。チームで一体感を持ち、全力で戦い抜きたい」。狙うのは東海地区第1代表の座だ。