三十三FGは減収増益 合併後初の3月期決算 三重

【四日市】三十三フィナンシャルグループ(FG)は13日、令和4年3月期連結決算を発表した。経常収益は前年同期比7・6%減の704億7900万円、経常利益は同43・1%増の48億8400万円となった。

三十三銀行単体では、経常利益が17億6千万円減の74億2700万円。本業のもうけを示すコア業務純益は、経費が合併・システム統合関連費用の増加を主因に22億円増加したことにより、32億7300万円減の67億2100万円となった。

同行本店で記者会見した堀内浩樹取締役は、昨年5月の三重・第三両銀行の合併効果について、「ネットシナジー(収益とコスト面の合併効果から合併にかかる費用を差し引いたもの)は、昨年度はマイナス47億円だったが、本年度はプラス9億円の見込み。28拠点の店舗統合を終えるなど成果も着実に実現出来、大いに手応えを感じている」と強調。

合併後初の決算については「手探りで、合併費用を多めに見積もっていたため、当初予想より良い数字で着地できた」と所感を述べた。

今後については「同一県内の合併で、職員の交流も融和的に進んでいる。県内全域に広がった営業基盤をしっかり使い、合併効果を着実に実現させ、さらに融合を推進し、中期経営計画のビジョンである『質の高い地域ナンバーワン金融グループ』を目指す」と語った。

令和5年3月期の業績予想は、33FGが経常利益56億円、当期純利益42億円を見込む。三十三銀行は経常利益60億円、当期純利益41億円、コア業務純益75億円、業務純益76億円の予想。