百五銀行頭取に杉浦氏 伊藤氏は会長に 三重

百五銀行(三重県津市岩田)は13日の取締役会で、来月23日付の役員人事異動を内定し、発表した。伊藤歳恭代表取締役頭取(68)が取締役会長に退き、後任に杉浦雅和代表取締役専務(65)が昇格する。代表取締役専務には山﨑計取締役常務(60)が昇格する。6月23日の定時株主総会で正式決定される見通し。

伊藤氏は早稲田大商学部卒、昭和51年入行。東京営業部長や名古屋支社長、常務などを歴任し、平成21年には代表権を持つ副頭取に就任。同27年から現職。伊藤氏は記者会見で「マイナス金利やコロナ禍など変化の激しい時代になっている。人を変えてこれからの変化に対応してもらいたい。杉浦専務は経営企画や資金証券の経歴があり、知見が豊富な人間。安心して任せられる」と述べた。

杉浦氏は一橋大商学部卒、昭和55年入行。経営企画部長や取締役資金証券部長などを歴任し、令和元年から代表権のある専務に就任していた。杉浦氏は「コロナやウクライナ情勢など未曾有の危機的状況の中で頭取就任は非常に多難で困難なこと。地域やお客さま、従業員のために全身全霊で頑張っていきたい。頼りにされる銀行になっていきたい」と新頭取就任への抱負を語った。

異動は次の通り。

【取締役】
取締役〈社外取締役〉(明治安田生命保険相互会社専務執行役)中村篤志▽退任 取締役(社外取締役)若狭一郎
【監査役】
監査役〈社外監査役〉(モルガン・スタンレーMUFG証券取締役会長)内田和人▽退任 監査役(社外監査役)西田孝