観光客、前年の6割増 大型連休の三重県内

一見勝之三重県知事は10日の定例記者会見で、大型連休中の県内観光入込客数(速報値)を発表した。主要20施設を訪れた観光客は201万人(速報値)で、前年と比べて1日当たり63・2%増加した。

県によると、前年からの伸び率が最も高かったのは御殿場海岸で323・8%の増加。伊勢神宮内宮の216・6%増、鈴鹿サーキットの205・5%増、御在所ロープウエイの115・6%増が続いた。

各施設では3年ぶりに大型イベントを催すなどし、前年と比較可能な18施設全てで観光客が増加した。一方、コロナ禍前と比較すると、改元があった令和元年の61・9%、平成30年の79・8%にとどまる。

一見知事は「晴天に恵まれたことや、新型コロナの制限がなかったことが影響したのでは」と分析。コロナ禍前の水準に戻っていないことについては「まだ旅行に慎重な部分もあるのだと思う」と語った。