鳥居古墳の出土品紹介 津の三重県総合博物館で特集展

【「銅板押出一光三尊像」を紹介する瀧川学芸員=津市一身田上津部田の県総合博物館で】

【津】三重県津市の鳥居古墳の出土品などを紹介する特集展示「三重の押出仏(おしだしぶつ)・塼仏(せんぶつ)」が、津市一身田上津部田の県総合博物館3階実物図鑑人文コーナーで開かれている。同館が収蔵する7世紀後半―8世紀初めの史料約20点を展示している。観覧無料。月曜休館。

同古墳は現在の鳥居町周辺にあった古墳時代の有力者の墓で、昭和38年の県の調査で銅板を押し出して仏像を浮き上がらせた「押出仏」や土で型を抜き板状に焼成した「塼仏」が石室内から出土している。石棺と石室の一部は同館の敷地内に移設されている。

県指定文化財の「銅板押出一光三尊像」は縦約30センチ、横22センチ。左下半分が欠けているが舟形の光背に三尊が並ぶ姿が見られる。同館学芸員の瀧川和也さん(58)によると法隆寺宝物の押出仏や知恩院の菩薩像と型が同じで、複数の型を組み合わせて作られた可能性があるという。

展示には名張市の古代寺院跡の夏見廃寺で出土した塼仏片もある。瀧川さんは「収蔵品をじっくり見ていただける機会なので石室と併せご覧いただけるといい」と来場を呼びかけている。