「日本書紀通証」の論説紹介 津で顕彰会が「士清まつり」、史跡めぐりも 三重

【講演する兒島氏(中央)=津市新町の新町会館で】

【津】三重県津市出身の国学者、谷川士清(ことすが)を顕彰する催し「士清まつり」が七日、津市新町の新町会館と周辺であり、講演と史跡めぐりに24人が参加した。

谷川士清は八町に生まれ、日本で最初の本格的な50音順の国語辞典を編さんした。催しは士清に理解を深めてもらおうと顕彰団体「谷川士清の会」(池村幸久代表、会員約60人)が開催した。

同会会員で皇學館大学大学院の兒島靖倫氏(29)が「士清先生の業績の謎を解く―国語学史上の『日本書紀通証』をめぐって」と題して講演した。士清が著した日本書紀の注釈書「日本書紀通証」に関する明治―現代の研究者の論説を紹介。「戦前は学術上過小評価されている」「戦後歴史上の評価が見直されるようになった」などと解説し「作品がどう読み継がれてきたかにも目を向ける必要がある」と述べた。

講演後は希望者が同会ガイドの案内で士清の旧宅や墓など国指定史跡を巡った。市内の愛澤俊男さん(72)は「士清がどんな方か関心があり参加した。学術的な捉え方を興味深く聞いた」と感想を話した。