新社屋に資源循環アート「天岩戸」設置 鈴鹿の蔵元・清水清三郎商店 三重

【作品について説明する西中さん=鈴鹿市若松東3丁目の清水清三郎商店新社屋で】

【鈴鹿】5月に完成した三重県鈴鹿市若松東3丁目の蔵元、清水清三郎商店(清水慎一郎社長)の新社屋に、国内外で活躍するガラス工芸アーティスト西中千人さん(57)=千葉県茂原市=が、使用済み太陽光パネルと酒瓶の資源循環アート「天岩戸」を創設した。

作品は社屋入り口の壁面に設置し、一辺1メートルの大きさ。

太陽の女神、天照大神が鎮座する伊勢国の酒瓶と太陽光パネルの両ガラス材料に共通するメッセージ「太陽・再生・永遠の循環」をコンセプトに、同社の人気酒「ZAKU」のリサイクル瓶約20キロと破棄された太陽光発電パネルから分別、粉砕された再資源化ガラス約5キロを使用して創作。

各素材を約700度で溶かす作業を繰り返して加工し、岩戸が開き新しい夜明けが始まる様子を表現した。

酒瓶は粉砕せず、底面や注ぎ口の形をあえて残したまま一つの個性として表現することで「再生と永遠」の循環を見る人に伝える。中西さんは、資源循環による持続可能な社会の実現を提言する創作活動に取り組む。ドイツの「WorldMedia Festivals2020」で金賞受賞などの実績を持つ。

完成した作品を前に、中西さんは「古い歴史の上に新しいものが生まれ変わる。資源循環の重要性を感じてもらえれば」と話した。