大臣賞受賞作「大台の憂愁」も 石井さんが水墨画個展 松阪・三重

【作品を紹介する石井さん=松阪市嬉野権現前町の嬉野ふるさと会館で】

【松阪】三重県松阪市嬉野野田町の水墨画愛好家、石井昭美(号・渓楓)さん(76)の個展「出会いに感謝」が3日、同市嬉野権現前町の嬉野ふるさと会館で始まった。令和元年10月の第46回青峰美術院展で文部科学大臣賞を受賞した「大台の憂愁」をはじめ初期から近作まで44点を展示している。5日まで。入場無料。

石井さんは津市の水墨画家の故奥山雄渓氏に師事。一昨年春に受賞記念の個展を計画したがコロナ禍で延期し2年越しで実現した。

受賞作は晩秋の大台ケ原で見た大木が題材で、皮がめくれ朽ちながらもたくましい姿を墨の濃淡で表現している。幼い孫が大きな風車に驚く様子を描いた「2歳の感動」や静かにたたずむ「薬師瑠璃光如来立像」など大小の作品がある。

石井さんは奥山氏が昨年逝去したことから「作品展を見てもらいたかった」と残念がり「その時その時気持ちを込めて描いてきた。先生や多くの人、事、ものなど出会った全てに感謝したい」と話した。