初展示の円筒形埴輪も 鈴鹿・昨年の発掘調査速報展 三重

【初の学術調査となる富士山1号墳から出土した円筒埴輪(はにわ)=鈴鹿市国分町の市考古博物館で】

【鈴鹿】鈴鹿市三重県国分町の市考古博物館はこのほど、特別展示室で速報展「発掘された鈴鹿2021」を開き、令和3年に実施した市内9遺跡での発掘調査10件による出土遺物など、計91点を展示した。6月19日まで。

初の学術調査(7月1日―継続中)を実施する同市国分町の富士山一号墳は、5世紀後半ごろに造られたと推測される帆立貝式古墳。古墳西側の82・42平方メートルを対象に調査溝を掘り、くびれ部分に「造出(つくりだし)」という祭祀(さいし)用のステージが取り付けられていることを確認したことから、格式の高い古墳ということが分かった。

今回出土した円筒埴輪(はにわ)は初展示。大きさは高さ約50センチ、直径約25センチの円筒形。古墳を飾るために古墳の周りに並べ立てて使用されたとみられる。

本年度も造出周辺の調査を継続。同館では「出土土器からどのような祭祀が行われていたのか分かれば」と期待する。

同展は調査の成果報告、最新情報の発信を目的に、毎年実施している。

関連イベントとして、5月22日午後1時半から同館講堂で富士山一号墳と平野遺跡のスライド説明会、28日午後1時半から、同館敷地内の史跡伊勢国分寺跡歴史公園で現地見学会「遺跡の歩きかた」、6月19日午後1時半から同館講堂で博物館入門講座「土器をみる 古代編」がある。各90分程度、参加無料。事前申し込み制。

問い合わせは同館=電話059(374)1994=へ。