地域の健康課題歩いて実習 四日市看護医療大

【地区踏査で学生らに地域について話す吉田さん=四日市市萱生町で】

【四日市】中村組(三重県四日市市あかつき台2丁目)を起点に、同市八郷地区で25日、四日市看護医療大学の「地域看護活動論Ⅱ」の授業の一環として地区踏査実習が行われた。保健師課程を選択した3年生35人と教員が8グループ、6地区に分かれて「町を見る」実習を行った。

地域の健康課題の抽出方法を知り、課題の優先順位決定方法を理解した上で、地域の人々と協働して健康課題を解決・改善する意義を理解するのが授業の目標。同実習は授業の第5―6回に当たり、地域の実態を質的に把握・整理し、市の実態と関連づけて述べることが出来るようになるのが目標だが、コロナ禍で昨年、一昨年は実施出来なかった。

学生らは同地区連合自治会の鶴岡勝彦会長の講義を聴講し、概要を知った上で出発。地域住民と一緒に地区を歩き、家屋と街並み、交通事情など地区の環境を把握し、記録したほか、地域住民から地区での生活について聞き取って情報を収集、統合し、地区概要を捉えた。

多次淳一郎准教授と学生8人は、萱生町自治会前会長の吉田茂樹さんらの誘導で同町を踏査。吉田さんは萱生城跡など町内を案内し、八郷地区と呼ばれる理由、現在は町内に30軒のみであることなど実情を説明したほか、学生の「道が細いが、車の事故はないのか」との質問には「昔はもっと細かったが、田んぼを埋めた時に道を広げた」などと答えていた。

最後に学生から「目で見て感じることが出来て良い機会になった」「地域を監督する人がいるからこそ住民は安心して暮らせると分かった」と感謝の弁が述べられ、吉田さんら協力者に記念品が贈られた。同社の伊藤嘉泰執行役員は「コロナ禍で学ぶ機会が失われたのは残念だったが、3年ぶりに地元を元気づける明るい光景が見られ、喜ばしい」と話していた。