名張市長に北川氏 一騎打ち制し初当選

【万歳で当選を喜ぶ北川氏(中央)=名張市黒田で】

【名張】任期満了(24日)に伴う名張市長選と自主解散に伴う市議選(定数18)は17日、投開票された。市長選は無所属新人で前県議の北川裕之氏(63)が、無所属新人で前市議の森脇和徳氏(48)=自民推薦=との一騎打ちを制し、初当選を果たした。新市議の顔ぶれも決まった。

投票率は市長選、市議選共に56・02%。前回市長選(51・69%)と前回市議選(51・97%)を上回った。当日有権者数は6万4021人(男3万626人、女3万3395人)だった。

今期限りでの引退を表明していた現職の亀井利克氏は出馬せず、20年ぶりに新たな市長を選ぶ市長選となった。長きにわたる財政難や人口減少に加え、産業振興や地域医療への対応などが争点となった。

北川氏は出馬表明に出遅れ感があったが、県議時代の所属会派「新政みえ」や連合三重の支援を受けて順調に活動を展開。亀井氏の支持者も多くが北川氏の応援に回るなどし、幅広い層からの支持を得た。

他方の森脇氏は自民の全面的な支援を受けて活動。医療や商工関係などの業界団体から支援の確約を得るなどして一時的に勢いはあったが、期待していた公明党の推薦が得られず支持の広がりに欠けた。

同市黒田の北川事務所に午後11時半ごろ当選の知らせが入ると、集まった多くの支持者から歓声と拍手が上がった。まもなく姿を現した北川氏は支持者から花束を受け取り、万歳三唱で当選を喜んだ。

北川氏は「再び市長選に挑戦することへの葛藤はあったが、名張を愛する自分にとって避けては通れなかった。出馬の表明は遅れたが、皆さんが私に代わって思いを伝えてくれて勝つことができた」と感謝した。

その上で「名張を背負うことに重さを感じるが、仲間や市民と力を合わせればどんな困難も乗り越えられる。産業が芽吹き、若者が定着し、誰もが安心して暮らせるまちづくりを一緒に始めよう」と呼びかけた。

市議選は前職16人と新人2人が当選。内訳は男性13人、女性5人。党派別では自民3人、公明4人、共産2人、維新1人で他の8人は無所属。改選前と比べて共産が1議席を増やし、維新が新たに加わった。

■名張市長選・開票結果(午後11時10分結了)
―当 23340 北川裕之氏(63)無新
―  11878 森脇和徳氏(48)無新