ジュゴン「セレナ」入館35周年 鳥羽水族館でセレモニー

【入館35周年を迎えたジュゴンのセレナ=鳥羽市の鳥羽水族館で】

【鳥羽】鳥羽水族館(三重県鳥羽市鳥羽三丁目)は15日、国内唯一のジュゴンの飼育個体となる「セレナ」が入館35周年を迎えたことを記念してセレモニーを開催した。

セレナはメスのジュゴンで全長約2・6メートル、体重約360キロ。平成23年2月に同館で飼育されていた「じゅんいち」が死んだ後は国内唯一の生育個体とされ、世界でもオーストラリアと2例だけという。

昭和62年4月15日、フィリピン沖で群れからはぐれていたところを同国で保護された。発見時は生まれた直後と推定され、人工哺育で約半年間育てられた後、特別にチャーターしたジャンボジェット機で日本へと輸送され、同館で引き取られたという。

ジュゴンは神経質で臆病とされるが、セレナは人工哺育の経験からか人懐こく飼育員にスキンシップを求めることも多いという。平均寿命は60歳とされ、人間同様中年に当たるが、大きな病気もなく、元気よくエサを食べているという。

この日は、飼育員2人がセレナの好物でもある約3キロのアマモを使った特製ケーキと横断幕で35周年を祝福。多くの来館者が元気よくケーキを頬張る姿を暖かく見守っていた。

飼育を担当する仲田夏希さん(28)は「元気に無事周年を迎えてうれしい。これからも長生きしてくれたら」と話していた。