回答拒否は「残念」 松阪市長、風力発電の公開質問状で 三重

【定例記者会見に臨む竹上市長=松阪市役所で】

【松阪】三重県松阪市飯高町に計画する国内最大級の陸上風力発電施設「(仮称)三重松阪蓮(はちす)ウィンドファーム発電所」の事業者が住民団体の公開質問状への回答を拒否した件について、竹上真人市長は14日の定例記者会見で、「残念。業者に接触する機会がある。きちんと対応してほしいと申し入れる」と述べた。

質問は98項目。計画に反対する地元の波瀬、森、川俣の住民自治協議会から付託を受けた「まつさか香肌峡環境対策委員会」が送り、12日に回答を発表した。事業者は「回答は差し控えさせていただきたい」と回答した。

竹上市長は「担当部局から報告を受けていない」としつつ、「住民からの質問にきちんと対応してほしい。何回も言っているが、住民合意の前提で事業が行われる。住民への真摯(しんし)な対応が非常に大事」と話した。

事業主体は「リニューアブル・ジャパン」(東京都港区)を母体とする合同会社。高さ183メートルの風力発電機を最大60基建設し、出力25万キロワットを見込む。日本最大のウィンドファームつがる(青森県つがる市)の38基、12万キロワットの二倍となる。事業想定区域は室生赤目青山国定公園と香肌峡、奥伊勢宮川峡両県立自然公園に指定されている。

事業者が昨年7月に公表した計画段階環境配慮書に対し、竹上市長は市長意見として「地域住民等との合意形成を図るなかで説明会など理解を高める努力を十分行っていただきたい」など5点を求めていた。