「円卓対話」がスタート 三重県知事、名張市長と対談 地域共生社会をテーマに

【「円卓対話」に臨む一見知事(左)と亀井市長=名張市春日丘7番町で】

知事と市町長が対談する「知事と市長の円卓対話」が11日、三重県名張市春日丘七番町の近大高専であった。「だれ一人取り残さない地域共生社会の実現に向けて」と題し、一見勝之知事と亀井利克市長が社会保障や地域づくりの考え方などを巡って意見交換した。

県によると、円卓対話は昨年9月に就任した一見知事が対談を通じて市町の声を聞くことを目的に実施を表明し、今回が初の開催。対談相手の1人目には、24日の任期満了で引退する亀井市長を選んだ。

亀井市長は対談で、社会保障について「経済と表裏一体。民間は需要のないところに投資をしない。これから支える人が少なくなっていくため、社会保障を維持していくのは難しい」と指摘した。

その上で「地域で助け合う社会をつくっていく必要がある」とし、住民のつながりを通じた「包括的重層的支援」が必要だと主張。「地域やボランティアと連携して取り組まなければならない」と訴えた。

一見知事は人口減少への危惧を示して「名張市の取り組みが参考になる」と返答。「困っている人に手を差し伸べるのが県の仕事。市町と連携し、場合によっては国に支援を求める必要もある」と語った。

「特に若い女性が三重からどんどん離れていっている。さまざまな問題が絡んでいる」と話した一見知事に、亀井市長が「知事が良ければそうではなくなる」と返して会場を沸かせる場面もあった。

また、亀井市長は締めくくりに「最も大変だったのは財政再建。市民の理解と協力で改革した」と5期20年の任期を振り返った上で「一見県政の安定は名張市政の発展につながる」と語った。

この後、一見知事は同市新町の名張川沿いで進められている浸水対策工事を視察。赤目市民センター(同市赤目町丈六)で、地元の地域活性化に取り組む赤目まちづくり委員会のメンバーと意見交換した。