自生アイナシの花が見頃 玉城町

【見頃を迎えたアイナシの花=玉城町原の新池で】

【度会郡】三重県玉城町原の新池ほとりに自生するアイナシの花が見頃を迎えている。今週いっぱいは満開の白い花を楽しめるという。

アイナシは県指定希少野生動植物種マメナシ(イヌナシ)と中国原産の野生ナシであるヤマナシの雑種とされる。例年3月下旬から4月上旬にかけて直径2センチ前後の白い花を咲かせ、秋にはナシによく似た2―3センチ大の小さな実をつける。

マメナシは東海地域のごく一部に分布し、その中間種とされるアイナシの種子が発芽することもまれで、植物学上珍しい植物とされる。県内では四日市市や鈴鹿市、伊勢市で自生している個体が知られており、同町では平成6年12月に町指定文化財(記念物)としての指定を受けた。

田丸在住でアイナシを含めた周辺環境について研究している元県職員の成瀬康介さん(74)は「県内でもかなり大きな木で珍しい。池と共に景観を楽しんでもらえたら」と話していた。