26歳カップル、お寺で結婚式 多気町「コロナで諦めていた」 三重

【多気郡】多気町四疋田の真宗大谷派法受寺(折戸芳章住職)で3日、結婚式があった。コロナ禍で挙式を諦めていた松阪市の26歳のカップルが、同寺候補衆徒(後継者)の折戸沙紀子さんから提案を受け、親族や友人ら約20人を招き本堂で開催できた。

沙紀子さんは新婦と友達。コロナ禍のため結婚式ができないと聞き、父が住職の同寺を会場に勧め、実現した。同寺での結婚式は初めて。

仏前式では念仏や法話、焼香、念珠交換があるが、今回は人前式で開催。新型コロナウイルス感染対策のため、本堂の扉を全開して換気した。

新郎はあいさつで「コロナ禍で結婚式を諦めかけていた。皆さんにお会いできて感謝の気持ちでいっぱい。思いやりの気持ちを大切に、長い人生を歩んでいく」と述べた。

2人の誓いの言葉に続き、指輪交換。子ども時代の空手道場での出会いや交際を記録した映像をモニターに映し出し、新婦が親への手紙を読み上げた。

式典後、新郎は「まわりの友達もコロナ禍で結婚式を延期したり中止している。困っていた。挙式できてすごくうれしい」と述べ、新婦も「結婚式は諦めていた。一生の思い出に残る」と喜んだ。

沙紀子さんは「若い人がお寺の中に入ることはなかなかない。お寺を仏事だけでなく、人生の門出の場所として使ってほしい」と呼びかけた。