同居男性傷害、男に懲役3年 津地裁判決「危険で悪質」 三重

同居していた男性=当時(15)=に殴る蹴るの暴行を加え、熱湯をかけてやけどを負わせるなどしたとして、傷害罪に問われた三重県津市の職業不詳吉田圭吾被告(29)の判決公判が23日、津地裁であり、檀上信介裁判官は懲役3年(求刑・懲役4年)を言い渡した。

檀上裁判官は判決理由で「陰部を蹴る、顔面や頭部を殴る、熱湯をかけるなどの暴行を繰り返し、執拗(しつよう)かつ相当危険で悪質」と指摘。「被害者の肉体的、精神的苦痛は計り知れない」と非難した。

弁護側は公判で「被告は複数の医療機関で高次脳機能障害と診断されており、訴訟能力を欠いている。控訴棄却すべき」とし、無罪を主張した。

檀上裁判官は、被告が被害者への暴行の事実を隠して虚偽の説明を行っていることなどから「暴行の違法性を認識した上で責任を免れようと合理的に行動していた」と指摘。「完全責任能力が認められる」と退けた。

判決によると、平成28年6月上旬ごろから同7月24日までの間、津市川方町のアパートで、プラスチック製バットで男性の陰部を殴ったり、拳で顔などを殴ったりしたほか、顔面や背部などに熱湯をかけ、全治約2カ月の鼻骨骨折や右の腰から背中に熱傷などの傷害を負わせた。