入院患者の預かり金紛失 こころの医療センターが被害届

三重県は23日、県立こころの医療センター(津市城山1丁目)が入院患者から預かっていた現金6万円を紛失したと発表した。センターは現金の預かりを禁止しているといい、県は「患者の現金を預からないルールを徹底させる」としている。

病院事業庁によると、この現金は1月下旬に入院患者から預かり、ナースステーションの金庫で保管していた。当初は8万円を預かっていたが、患者の求めに応じて2月15日に2万円を渡したという。

病棟の職員が今月3日、金庫が施錠されていないことに気付いて紛失が判明。センター内を探したが、見つからなかった。「盗難の可能性もある」として、今月3日付で津南署に被害届を提出した。

発覚の前日に金庫を解錠した職員は施錠を忘れた可能性があるという。金庫の鍵は看護師長ら4人が管理し、貸し借りはしていなかった。センターは入院患者と家族に謝罪し、紛失した全額を弁償した。

センターが定めた貴重品の管理要領は、一時的なものを除いて患者から現金を預かることを禁止しているが、今回は家族の意向などを受けて預かっていた。この患者以外からは現金を預かっていないという。

センターは再発防止策として、金庫の施錠時に複数人での確認を義務付けるほか、少なくとも1週間に一度は金庫内の保管状況を確認する。病院事業庁は「職員への指導と再発防止を徹底させる」としている。