6歳男児暴行死で男に10年求刑 津地裁裁判員裁判

知人から預かり、同居していた男児=当時(6つ)=を暴行し死なせたとして、傷害致死や暴行などの罪に問われたメキシコ国籍で鈴鹿市、派遣社員ワタナベ・ゲバラ・アレハンドロ被告(43)の裁判員裁判の論告求刑公判が22日、津地裁(柴田誠裁判長)であった。検察側は懲役十年を求刑。弁護側は執行猶予付きの判決を求め、結審した。判決は4月15日。

起訴状などによると、令和元年10月12日ごろ、当時住んでいた亀山市内のアパートで、ブラジル国籍のチアゴ・ファン・パブロ・ハシモト君の顔を複数回、平手でたたいて後頭部を床に打ち付けさせるなどの暴行を加え、外傷性脳障害で死亡させたとされる。

検察側は論告で「被告は手加減のない強い力で右頬をたたいた。2人の姿勢や体力差などを考えると、後頭部を打たない方が難しい」と指摘した。

弁護側は「左腕で(チアゴ君の)右腕を引っ張り、頭部が20―30センチ床から離れていた。頭部が床に当たることが不自然」と主張した。