大王埼灯台にのぼり旗展示 志摩の洋画家、瀧さん作品がデザイン 昨年、日光東照宮に掲揚

【自身の作品がデザインされ、日光東照宮に掲げられたのぼり旗を紹介する瀧さん=志摩市大王町波切の大王埼灯台で】

【志摩】三重県志摩市大王町船越の洋画家、瀧勇さん(78)は、世界遺産の日光東照宮(栃木県日光市)の境内建造物8棟の国宝指定70周年を記念し、昨年9月19-11月20日に日光東照宮の敷地内に掲げられた自身の作品がデザインされたのぼり旗を27日まで、同市大王町波切の大王埼灯台に展示している。

瀧さんは高校生から本格的に油彩画を始め、18歳で初個展を開催。働きながら作家活動を続け、平成20年に妻の泰子さんと共に志摩市に移住した後も絵画や陶芸、木工作品の制作に取り組むほか、ボランティアガイドとしても活躍している。

のぼり旗掲揚は、日光東照宮と一般社団法人藝文協会(東京都)が共催。同協会によると、芸術を通じて平和への祈りをささげる取り組みの一環として行い、全国の美術家100人が制作した洋画や日本画、書などの作品を旗にデザインし、昨年9月19-今年1月20日まで会期を2回に分け、50旗ずつ石鳥居や御仮殿などの近くに掲げられた。

瀧さんの旗のデザインは、夏至のころに同市波切の須場浜の海から昇る日の出や遠くに見える富士山などを描いた油彩画。瀧さんによると須場浜は一年中海からの日の出が見られる場所で、須場浜から市内にある日出川や伊雑宮、伊勢神宮内宮・外宮が一直線上に位置しており、「特別な意味を持つ場所」だという。

今回は描いた風景を見ることができる同灯台の休憩コーナーに、縦2メートル、横1・1メートルの旗を展示。瀧さんは「作品がのぼり旗になって日光東照宮に掲げられ、うれしかった。展示した旗を通じて須場浜を知ってもらえれば」と話した。