最高賞に伊賀組みひもの松山さん 「三井ゴールデン匠賞」贈賞式 三重

【トロフィーを受け取る松山さん(右)=東京都千代田区大手町の大手町三井ホールで】

伝統工芸の継承に真摯に取り組む人を表彰する「三井ゴールデン匠(たくみ)賞」の贈賞式が18日、東京都千代田区大手町の大手町三井ホールであり、最高賞の「三井ゴールデン匠賞」に選ばれた三重県名張市の伊賀組みひも作家松山好成さん(76)に、トロフィーと副賞の50万円の目録が手渡された。

松山さんは、組みひも作りの中でも、難しく非常に手間がかかるため現在ではほとんどやり手がいないという「唐組台」を使った組みひも制作をしている。唐組台で作る組みひもは、大小さまざまな菱型の模様を作ることができ、繊細で緻密な格式高い美しさを表現できるのが特長。

その廃れつつある技術をつなぎ、幅広い表現を追求する姿勢が審査員に評価された。最高賞には松山さんを含む五人が選ばれた。

松山さんは25歳ごろから組みひもを作り始めた。公募展に出品すると高い技術と工夫が評価され入賞の常連となり、平成8年には伝統工芸士に認定。現在は後進の育成にも力を入れている。

松山さんは「まさか自分が選ばれるとは思わなかったのでとてもうれしい。受賞をきっかけに帯締めや伊賀組みひもに注目が集まるとうれしい。一度途絶えた技術を復活させるのは難しい。後継者も育てていきたい」と話した。

同賞は、三井グループ24社で構成する「三井広報委員会」が主催。平成27年に創設され、今回で4回目。