名張市議会が任期残して解散、市長と市議は同日選に 費用削減などメリット

【解散の決議案を全会一致で可決し、拍手する議員ら=名張市議場で】

【名張】三重県名張市議会は10日の定例会本会議で、次期市議選(定数18)を任期満了に伴う市長選(4月10日告示、同17日投開票)との同日選とするために解散する決議案を全会一致で可決し、任期満了(8月30日)を待たず解散した。

市議会事務局によると、市議会が解散するのは初めて。市長選との同日選とすることで、約1400万円の選挙費用が削減される見通し。市選管は11日に市議選の日程を決める予定。

この日の本会議では、福田博行議員が「同日選には市民の利便性や投票率の向上、選挙費用の削減など、多くのメリットがある。世論の動向を的確に把握し、実現に努めるべき」と提案理由を説明した。

亀井利克市長は議場でのあいさつで、解散について「市民の利便性や財政負担などを考慮いただいた。歴史的英断」と評価。「市議選の後も、市の発展に向けて変わらぬ支援を」と述べた。

永岡禎議長も「長年にわたって懸案だったことを実現できた。5カ月の任期を残しての決断に感謝する」とあいさつ。本会議後の取材に「市長選と市議選が盛り上がることを望む」と語った。

市議選には、無所属で市長選に立候補する予定の森脇和徳氏(48)を除く17人の議員に加えて数人の新人が出馬を予定し、選挙戦となる見通し。市長選には北川裕之前県議(63)も無所属で立候補する予定。

市議会は昭和29年の市町村合併で当時の現職議員が任期を全うする「在任特例」を設け、市議選と市長選の時期に約4カ月のずれが生じた。平成30年にも解散の決議案が提出されたが、否決した。

この日は市議会3月定例会の最終日。市議会は一般会計を約276億6100万円とする新年度当初予算案などの20議案も可決した。今期限りで引退する亀井市長にとっては最後の本会議となった。