
陸上競技男子走高跳びの五輪日本代表として2016年のリオデジャネイロ、21年の東京の2大会連続出場を果たした鈴鹿市出身の衛藤昂(31)が現役を引退した。跳躍に特化した陸上競技のイベントの企画運営に携わるほか、指導者としてセカンドキャリアをスタートさせている。
鈴鹿市立白子中から親しんだ走り高跳びを始めとする跳躍種目の魅力を広げたいと、東京五輪後、競技仲間と「一般社団法人Jump Festival」を設立。昨年11月に大阪のヤンマースタジアム長居で跳躍種目限定の競技会を初めて開催した。
「自分の経験を伝えて行ければ」という思いは強い。「Jump Festival」の活動の一環として講演会やスポーツ体験会など企画するほか、U―19日本陸連強化研修合宿の講師も務める。第一線は退いたが、ジュニア選手に自ら手本を見せられるよう跳躍の練習は続けていく予定で「自分の強みを指導に行かせれば」と話している。